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潤んだ空と

 

人の手は温かい 生きてるから温かい

ただこの手の温もりが消えるまで歩きたい

 

右も左も解らなかった 駅へ向かう道の交差点

時と共に解り始める これから歩む道のり

 

地下鉄に飛び乗って 無表情な人達の中

自分だけが不幸に見える 僕の行くべき場所は何処?

 

眠れぬ静かな夜に 身渡した空の下

何も動かない時の中 僕は大きく息をする

輝ける瞬間を想い描いたなら 何故か涙の雫が世界を潤ませた

 

 

優しさの意味さえ知らずに 自由になりたいともがいて

消えては浮かぶ 形さえない 想いはいつでも単純で

 

道端に咲く花は 降り注ぐ光を見ていた

手を伸ばして走り出そう 僕の行くべき場所へ

 

子供の頃見ていた 夢に今夜だけは

手が届きそうな気がした 深い霧が晴れて行く

潤んだこの世界で夢を見てみようよ その時 涙の雫は儚くこぼれ落ちた

 

 

見えない時間ばかりが邪魔をして 夢を追えなくなってしまうけど

わずかに射し込む 光の先には 無限に広がるウルンダセカイ

 

雨上がりの窓に残る 小さな雨粒も 幼い僕の目には宝石に見えた

こぼれ落ちる雫を受け止められたなら

またひとつ浮かび上がる 確かな夢の輪郭

ねぇ もう一度 夢見てみよう

©mac P Official Website

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